
「馬車道駅」は横浜再開発の中心みなとみらい地区と赤レンガ倉庫や県庁舎を中心とする歴史的地区の中間点に位置しています。そうしたことから、この駅では過去と未来の対比と融合をデザインのテーマとしています。
過去を象徴するものは、壁の仕上げに使ったレンガです。本物のレンガを職人が手作業で積んで仕上げました。大きな吹き抜けの壁部分には、かつてこの駅の地上部にあった旧い建物のパーツやレリーフなどを展示しました。
新しさは壁の内側に展開しています。天井にはアルミの押出し材を使い、照明や空調の吹出し口などを1つのボックスに納めた、新しいシステム天井をつくりました。シャッターレールには熱押出し鋼、手摺には強化ガラス、椅子にはアクリルを使い、近未来的な空調を表現しています。
これらをまとめ上げているのが中央のドーム空間です。ここでは過去と未来が融合し、この駅に大きな特徴を与えています。求心力のある円蓋は、まさしくこの駅とこの地域の新しい中心であることを象徴しています。